船乗りが語る台風の豆知識いろいろ
まえがきよ~ん( ᷇ᵕ ᷆ )
Google AdSenseも合格したし引き続き気を引き締めていかないと(,,・`∀・)ノ
と思いながら次はこの
【るぴ船長の☆ログブック☆】
をどうやって広めていくか🤔🤔🤔
作戦を考案中のるぴ船長です(=´∀`)
今のところ記事を更新してSEO、検索順位を少しでもあげるかTwitterで宣伝して運良くリツイートして貰えたら…
いいのですが…
ケッコー(。゚っ´Д`゚)。っムズイ
僕の最大の弱点は電波が無い事。
ヾノ∀`)(ヾノ・∀・`)ナイナイw
電波があってもめっちゃ読み込みが遅い事ですね…
オセェヨ( ゚д゚)、ペッ
毎回海の画像をブログに貼り付けるだけでも
10分~15分かかるわけです。゚( ゚இωஇ゚)゚。
丘の人の環境がフツーに羨ましいわぁ~( ᷇ᵕ ᷆ )
さて、本題いきますか(⊃´ ³ `)⊃♡
台風はやっぱりキライだ(⇑o⇑)
毎年夏になると日本本土にも台風シーズンが到来しますね~
台風は気象判断して行くか行かないか決断を下さないといけない船長職の方々全員の悩みの種なんですけど…( ー̀дー́ )
難しいワケですよ( ゚இωஇ゚)
船的には台風が過ぎ去るまで出港したくない。
安全なところで避難していたい。
こんな考えでおりますが…
1番頭を悩ませるのが陸側(会社や荷主)との兼ね合いなんです。
だいたいは…
最終判断は船長に任せます!ご安全に!
と言っておきながら…
後からグダグダと…( ج_ج )
- スケジュール、航程をできるだけ遅らすな
- 出るだけ出て走れるか様子は見れないか?
- 違うコース、走れるコースは無いか?
- あの船が走ってるからウチも走れない?
- 避難時間と出港時間を教えろ(台風通過前に)
- 母船は逃げるが現場をギリギリまで見張れ
- 風、波共に基準ギリギリまで耐えろ
- NHKの天気予報は~て言ってますよ
- 港のライブカメラをPCで観たら走れそうだよね
………
…
まだまだたくさんアタマに浮かびますわょ
(´ε`;)
だったら…おまぃ等船に乗ってこいよ!
自然相手にオフィスのの卓上計算が通じるんか?
事故ったら全責任取るの船長なんだぞボケェ!
コチラもバカじゃないんだから全て考慮して決断してるんですぅッ!(#`皿´)
別にサボりたい、休みたいんじゃなくて
危険だから出れないのよ!or避航するのよ!
人間の安全が第一だからッ(‡▼益▼)
もし事故ったら、
「会社が、荷主が、走れといったから出港しました。」
とかのいいワケは全く通じないわけよ(。・`Д・´)はぁ?
なんで出港したん?ご安全にと言ったやろ!
的に総責任をヒョイとかわされて最終的には怒られ叩かれるのは船長なんですよね。
『じゃあ最初から判断にグダグダと口出しすんなや~命預かってるんですけどッ!』( ᷇ᵕ ᷆ )モハヤ
…と思いながらもハイハイと作り笑いで両者納得出来る着地地点を考えながら最終決断します。
台風とはなんぞや?
さぁ説明できますか?
4級海技士(航海)の試験で高確率で出題されますね(*´罒`*)
まずゎ…
発生場所と存在場所をおぼえる
・熱帯の海上で発生する熱帯低気圧
・赤道より北側にある
・南シナ海から東経180°より西側にある
パワーをおぼえる
風速17メートル以上(10分間平均)
コレを自分流に繋げてみたら(,,・`∀・)ノ
熱帯の海上で発生する低気圧で
赤道より北側、南シナ海から東経180°より西側の位置に存在する勢力圏内の平均風速が17m/s以上の熱帯低気圧を台風と言います。
こんな感じかな。(たぶん合ってる…)
地球の自転と偏西風の影響で北太平洋高気圧のヘリ(端っこ)に沿って移動する傾向があり海水温度28°(後で説明)以上なら発達成長し、それ以下になると弱くなっていきます。
台風は低気圧ですから、その気圧差を埋めようと周囲から空気が流れてくるので中心に向かって反時計回り(左まわり)に風が強く吹き込みます。
台風時船はどうやって走ればいいのかな?
航海が長くなると航海中のルート上に台風が接近通過する場合があります。
スケジュールが差し迫った場合は、船が耐えられる範囲内でやむなく台風の勢力圏内に突入しなければならない場合もあります。
そこで心得ていなければならない事をご紹介しますね~
台風の性質のおはなし
台風の性質
- 中心に向かうにつれ気圧が下がり風が強くなる
- 右半円中心より東側(特に南東側)が危険
- 太平洋高気圧に押されて北上する
- ある程度北上したら偏西風に押されて東方向へ
- 高気圧に押されて気圧が低い方へ進路をとる
- 勢力が強くなれば移動スピードは遅くなる。
- 勢力が弱くなれば移動スピードは速くなる。
これらを考えて進路を予測し台風の西側(左半円)
を通る。かつ、中心から遠ざかるような針路を計画するんです。
なぜ台風の西側を通るのかσ(∵`)?
画像をみてみましょう。
台風の西側は東側と比べて比較的風が強いエリアが狭いでしょう?
なぜかというと台風の移動する北東向きの力と偏西風の東向きに吹く風の力が
台風の西方向に吹く風を打ち消すように働いてるからです。
逆に東側のエリアが風が強い範囲が広く
南東側中心付近が
偏西風からの東向きの風の力+台風の北東へ移動する力が加わるので
風は1番強くなります。
台風の可航域(可航半円)は中心より西側にあるのです。
次は船の航法の話をしましょう(*´罒`*)
船で荒天に耐える時は船首を風に立てる(船首から風を受ける)のが基本なんです。
船首から風や波を受けて走れば危険な状態に陥ることは滅多にありません(,,・`∀・)ノ
【つかせ】という荒天航法です。
なぜかというと横波を受けると転覆する可能性が出てくるからっすわ(´ε`;)ヨコユレキビシー
船は横揺れに弱いんす…
それと、もう1つ怖いのはブローチングという現象です。( ; ˘•ω・)コワイー
風を船尾から受けた場合、当然波も船尾から受けます。
となれば…
大きな波が押し寄せた時、船が波に乗ってサーフィンしてるみたいなカッコになってしまい(・∀・)
めちゃくちゃ速度が上がるんですわε٩(๑>▽<)۶з
そうなれば…
舵が効きません。全く。( ゚இωஇ゚)
なぜなら…
プロペラが起こす水流を舵板に当てて方向転換をしているのが船だからッス。
要するに…
プロペラが起こす水流の速さと
サーフィン状態の船の速さがつり合ってしまって、対水速力が0の状態になり(止まって舵を切ってるだけの状態)
舵にプロペラで起こした水流の力が全然加わらない状態になります。
船はそのままサーフィンみたいに波に流されて
舵が効かないから、船体はだんだん後ろから来る波に対して横向きに進んでいって…
横向きになる際に、
船に付いた外側へ働く遠心力と
横からドカンと打ち寄せる波の圧力に負けて…
そのままコロッとヨコにイッちゃう危険性が高まります
ドンダケ~(o゚Д゚o)ノテンプク~
ブローチングは船の速力が速くなるほど起こるので気を付けます。
上記可航域と航法をまとめてみると…
①台風の進路上右半円(東側)にいればだんだん台風の中心が近付いてくるので危険。
②台風の進路上左半円(西側)にいれば台風移動して遠ざかって行くので風は弱まる
③ブローチングを起こさないように常に船首から風や波を受ける【つかせ】
台風の西側の可航域で風、波を常に船首から受けるような針路を取りましょう!(๑و•̀Δ•́)و
という事です(・ω<)
台風豆知識
知っとけばスッキリする情報を噛み砕いてわかりやすく説明するね(ง •̀ω•́)ง✧
なぜ北半球は左回りなのかなσ(∵`)?
それはね…
地球が球体で自転しているからです。
ボールをその場でクルクル回転させると回転軸から1番離れた場所の速さが1番速いでしょ( ᷇ᵕ ᷆ )
地球の1周は最も長い赤道直下で約40000キロ
1日24時間で1回転しています。
ちゅーことは🤔
40000÷24≒1667
赤道の自転スピードは時速1667kmの速さです。
じゃあ赤道から北極、南極に向かって半分の位置は?
20000÷24≒833
半分の位置の自転スピードは時速833kmです。
極に向かうにつれて自転スピードが遅くなり、
自転軸付近はほとんど動きません。
コレをアタマに入れて図をみてください。
わかりやすく極端に書いてみました。
実際こんなデカい台風があれば人類は滅亡してます(o´艸`)
これが台風の渦が巻く方向の正体です(۶•ω•)۶
台風の目👀
天気予報などで台風の渦の中心にポッカリと目のような穴が空いてるの観たことがありますよね~
(﹡ˆںˆ﹡)
それが台風の目です。
台風の目は台風の勢力が強いほど、くっきりパッチリ現れます。(⊙ө⊙)
僕は地元が鹿児島なので、何回か台風の目の中に入った記憶がありますよ( ᷇ᵕ ᷆ )
ビュービュー吹いてた風がピタッと止んで、
お日様が射します。
この間に急いでコンビニに買い出しに行くのです
(*´罒`*)
まぁ…
慣れてないと危険ですけど
◤◢◤◢WARNING!◤◢◤◢◤◢
数十分後には台風の目を抜けて中心付近の強烈な吹き返しの風が吹きますからね(´ε`;)
なぜ台風の目ができるのかσ(∵`)?
簡単に言えば…
中心へ吹き込んだ風は行き場を失って渦を巻きます。そのまま何も無い上空へ反時計回り(左回り)で抜けます。
この渦の遠心力でできた外壁が結構強力で、
渦の中心には風が入ってこれないんですね~
だから風が壁の外側で上昇して弱くなるんです。
イメージ的に台風の中心に円筒型の竜巻がずっとある感じかなぁ🤔
竜巻の中には風は入ってこれないイメージ。
じゃあ雲がないのはなぜか?
壁の内側は外壁から風が入ってこれないから
低気圧状態なので風が吹き込んできます。
?(@_@;)ムジュンシテナクネ…
先ほど渦の外壁が強力で風が入ってこれないと述べましたが
じゃあどこから入ってくるのかσ(∵`)?
それは…
壁の内側。
真上、ポッカリ空いた上空からです。
上空から下降気流となって空気が降りてきます。
下降してきた空気は上昇と違って温められますね。
だから雲が消えて目ができるのですわ( ᷇ᵕ ᷆ )
バイスバロットの法則(ボイスバロット)
ボイス・バロットっちゅー学者さんが編み出したスキルでね
風は等圧線に対して30°で吹き込む
という法則から、低気圧の中心がある位置が簡単に分かるポーズです。
風を真後(背中)から受けて
左手を真横に伸ばして、
それから30度前方に向ければ(左手前)
その方角に低気圧の中心がある事がわかる。
まぁ陸地では風の吹く要素が地形によって変わりますから一概には言えませんがね(﹡ˆںˆ﹡)
雲の流れを見ればだいたい風の吹く方向が分かりますから
確実に知りたい時は雲が真っ直ぐ自分の正面から離れていくように立ってポーズをとればいいですよ~(*´罒`*)
北半球では左手前、南半球では右手前
逆になりますからね( ᷇ᵕ ᷆ )
南半球で知ったかぶって左手前を晒せばめちゃ恥ずいですよ(/-\*) ハジュカチ…
何がわかるかというと
お天気はだいたい西から東に変わるもんですから
手の指す方角が西ならば、これから風が強くなりそうだなぁと予測でき
手の指す方向が東ならば、峠は超えて終息するかなぁと予測するのです。
いろんな呼び方と個々に名前があるよね~(・∀・)
先ほど説明した場所で発生して日本にくるのは台風
インド洋はサイクロン
西経のはハリケーン
これね…正しくは
台風、ハリケーンはサイクロンなんです。
サイクロンとは強風を伴う熱帯低気圧に付けられた名前なんスわ( ᷇ᵕ ᷆ )
赤道より北側、経度180°線から西側、北西太平洋から南シナ海に存在サイクロンが台風と呼ばれていて
赤道より北側、経度180°線から東側、北東太平洋から中米付近に存在するサイクロンがハリケーン
上記以外のところにある強い熱帯低気圧は特別に名前がついてなくてそのままサイクロンです。
北、南インド洋、オーストラリア、太平洋南部
台風、ハリケーンは北半球だから左回り
サイクロンは右も左回りもあります。
さらに個別に名前がついている件
日本では毎年台風1号2号とか発生順に天気予報で言いますよね~
でもアメリカのハリケーンはハリケーンカトリーナとか名前が付いてるの聞いた事ありませんか?
実はね…
台風にもちゃんと1個1個に名前が付いてるんです(・ω<)
知ってましたか?
台風の勢力エリアにある14ヶ国(アメリカ含む)の気象関係機関か政府が順番に名前をつけてるんです。
名前のリスト(140個だったかな)もあります。
そのリスト順番通りに名前が付けられているんです。
確か日本は…台風ヤギとか台風トカゲとか…
センス無さげな名前を付けてた記憶がある…
センスネェ(‘ω’乂)ダメー
それでも、
とてつもない被害をもたらした台風は
リスト外から名前を特別に貰えるらしい。
でも日本は人間の名前は付けないね
伊勢湾台風とか鹿児島では86(ハチロク)台風が有名ね(_´◉ω◉)
風速を時速になおしてみよう
『瞬間最大風速は○メートルです。』
『北の風○メートルでしょう。』
ニュースや天気予報でよく聞きますよね~(^ ^)
この風速は【秒速】で表されていて、
風が1秒間に何メートル移動するくらいの速さで吹くのかということです。
風速10メートルは
風が1秒間に10メートルくらい進むの速さで吹いていますよ~
ということね(。・ω・)y-゚゚゚
僕ら船乗りは毎日のように風速や波高、気圧配置とにらめっこしてるので
経験から風の強さのイメージと危険度は判断できますが(風速6メートルくらいから白波がたち出すとか)
一般の方は風速何メートルと言われても…強いのか弱いのか大まかにしかイメージできていないでしょうね~
そしたらば
風速を、普段よく車の速度や所要時間などで使っている【時速】【km】で表したら…
かなりイメージしやすいでしょう?
ちょっとやってみますね(´∇`)
『まずは単位から』
・秒速はメートル【m】で表します
・分速はメートル【m】で表します
・時速はキロメートル【km】ですね。
秒速を時速になおすには
秒速→分速→時速の順に掛け算していきます。
秒速1mは1秒間に1メートル進む速さだから
1分間に60メートル進みます。
① 1m × 60秒=60m【分速】
分速を時速にすると
1時間は60分だから、分速60mにまた60掛けます。
② 60m × 60分=3600【m】
1時間に3600【m】【時速】
時速は【km】の単位を使いますよね。
【m】を【km】になおします。
キロメートルのキロ【k】は10の3乗メートル。
つまり
・10×10×10=1000m=1km
メートルをキロメートルになおすには1000で割れば良いから
③ 3600÷1000=3.6【km】
Ans 風速1mは時速3.6km
となるワケです(*´﹃`*)👍
今やった一連の計算を見て、気づきましたか?
わかりやすくするためにわざと風速1メートルにしたんですが…
そうです。
風速を時速にしたいなら…
風速に3.6を掛けて【km】を付ければいいだけです( ´∀`)ハハハ
風速40メートルなら
40 × 3.6=144【km】
風速14メートルなら
14 ×3.6=50.4【km】
風速14メートルくらいの風は自動車の法定速度〖50km〗くらいの速さなんだな~とイメージしやすいでしょう(。・ω・)y-゚゚゚
あとがき(﹡ˆںˆ﹡)
台風の事をいろいろわかりやすくご紹介しましたが…どうでしたかね(o´艸`)
船乗り~な僕達は台風の発生海域の気象図の等圧線が怪しい動きを始めた時点から、台風になりそうだな…と警戒するくらい台風は危険なんですよね~( ー̀дー́ )
もし弱まって温帯低気圧になっても…
〖弱まっても台風は台風〗
として航海計画をたてます。
ナメてかかってはいけません。
最後までお付き合い感謝です。
僕の情報と皆様の経験知識を照らし合わせた上でご参考になれば幸いです。
それではまたね~(,,・`∀・)ノ
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